日本に移住して集合住宅に住み始めると、母国とは異なる独特の生活ルールに戸惑う方は少なくありません。日本のアパートやマンションには、住民同士が快適に暮らすために守るべきマナーが細かく存在しています。これらは法律ではなく「暗黙のルール」であることが多いため、誰かが教えてくれないと気づかないまま近隣トラブルに発展してしまうケースもあります。
このコラムでは、日本の集合住宅で生活する外国人の方が知っておくべきエチケットを5つのカテゴリに分けてわかりやすく解説します。ルールの背景にある日本人の価値観もあわせて理解することで、より円滑な近隣関係を築けるでしょう。
騒音は最大のトラブル原因——音への繊細な配慮を
日本の集合住宅で近隣トラブルの原因として最も多く挙げられるのが「騒音」です。日本の建物、特に木造・軽量鉄骨造のアパートは壁や床が薄く、生活音が隣室や上下階に伝わりやすい構造になっています。そのため日本人は日常的に「音を立てないこと」を意識して生活しています。
一般的なマナーとして、夜22時以降は特に静かに過ごすことが暗黙のルールとされています。外国から来た方が驚くのは、「普通の会話声」でさえ隣室に響くと感じる人が日本には多いという点です。友人を招いて会話を楽しんでいても、それが隣室に筒抜けになっていることがあります。ホームパーティーを開く場合は昼間の時間帯に設定し、人数が多い場合は外出して別の場所で楽しむことも検討しましょう。



