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安全・防災

賃貸の水害・浸水リスクをハザードマップで確認——入居前に必ずやるべきチェック方法

2026-04-20

近年増加する水害リスクに備え、賃貸物件を選ぶ前にハザードマップで浸水リスクを確認する方法を解説。国土交通省ハザードマップポータルの使い方、浸水想定区域の見方、リスクを下げる物件選びのポイントを紹介。

賃貸の水害・浸水リスクをハザードマップで確認——入居前に必ずやるべきチェック方法
#水害#ハザードマップ#浸水#防災#物件選び
森

監修: 森 信幸エムアセッツ株式会社 代表取締役 / 宅地建物取引士(宮城県 第018212号)

目次

  1. 01水害リスクの確認が賃貸選びに欠かせない理由
  2. 02ハザードマップとは
  3. 03国土交通省ハザードマップポータルサイト
  4. 04ハザードマップの種類と見方
  5. 05洪水ハザードマップ
  6. 06内水ハザードマップ
  7. 07土砂災害ハザードマップ
  8. 08物件選びでの水害リスク確認手順
  9. 09ステップ1:国土交通省ポータルで住所検索
  10. 10ステップ2:市区町村のハザードマップも確認
  11. 11ステップ3:物件の階数を考慮する
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ステップ4:重要事項説明書での確認
  • 13入居後の水害対策
  • 14賃貸でできる水害対策
  • 15火災保険の水害補償を確認する
  • 16水害リスクが高いエリアの特徴
  • 17まとめ
  • 水害リスクの確認が賃貸選びに欠かせない理由

    近年、台風・ゲリラ豪雨・河川氾濫による水害被害が増加している。賃貸物件を選ぶ際、立地の良さや家賃だけでなく「水害リスク」を確認することが重要になっている。実際に入居後に浸水被害に遭うと、家財の損傷・一時避難のコスト・精神的ストレスは計り知れない。

    ハザードマップとは

    ハザードマップとは、自然災害(洪水・土砂崩れ・津波・地震など)が発生した場合に、被害が想定される区域・程度・避難経路などを地図上に示したものだ。

    国土交通省ハザードマップポータルサイト

    URL: https://disaportal.gsi.go.jp/

    このポータルサイトでは、全国の洪水・内水・土砂災害・津波・高潮の各種ハザードマップを一括で確認できる。住所または地図上の場所から検索することが可能で、無料で誰でも利用できる。

    ハザードマップの種類と見方

    洪水ハザードマップ

    河川が氾濫した場合の浸水想定区域・浸水深を示す。色分けは以下が一般的。

    色浸水深リスクレベル
    白・薄黄0.5m未満低い(床下浸水レベル)
    黄〜橙0.5〜3.0m中程度(1〜2階が浸水)
    赤〜紫3.0〜5.0m以上高い(2階以上が水没の可能性)

    3m以上の浸水想定区域は、木造2階建ての1階が完全に水没する深さ。このエリアでの1階居住は特に注意が必要だ。

    内水ハザードマップ

    河川からの溢水ではなく、雨水の排水が追いつかずに起こる「内水氾濫」のリスクを示す。大都市部でもゲリラ豪雨時に内水氾濫が発生することがあり、低地・地下空間が特に危険。

    土砂災害ハザードマップ

    急傾斜地・渓流近くに位置する物件のリスクを示す。

    • •土砂災害警戒区域(イエローゾーン): 土砂災害の危険がある区域
    • •土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン): 土砂災害で建物が破損・倒壊するおそれがある区域

    レッドゾーン内の物件は入居を避けることを強く推奨する。

    物件選びでの水害リスク確認手順

    ステップ1:国土交通省ポータルで住所検索

    内見する物件の住所をポータルサイトで検索し、洪水・内水・土砂の各レイヤーを重ねて確認する。

    ステップ2:市区町村のハザードマップも確認

    市区町村が独自に作成・配布しているハザードマップには、より詳細な情報(避難場所・避難経路など)が含まれている場合がある。市区町村の公式サイトからダウンロードできることが多い。

    ステップ3:物件の階数を考慮する

    同じ浸水想定区域内でも、階数によってリスクは大きく異なる。

    階数浸水深1m以下浸水深1〜3m浸水深3m以上
    1階床上浸水の可能性完全浸水完全水没
    2階ほぼ安全床上浸水の可能性完全浸水の可能性
    3階以上安全安全ほぼ安全

    浸水想定区域内で賃貸を選ぶ場合は、2階以上の物件を選ぶことでリスクを大幅に下げられる。

    ステップ4:重要事項説明書での確認

    2020年8月から、不動産取引の重要事項説明において「水害ハザードマップにおける対象物件の所在地」の説明が義務化された。契約前の重要事項説明時に不動産会社から説明を受けることができる。

    入居後の水害対策

    賃貸でできる水害対策

    止水板・水のう

    • •玄関ドアの下に設置して浸水を防ぐ
    • •土のう袋(ホームセンターで購入可)を水のう代わりに使用

    排水口の確認

    • •ベランダ・廊下の排水口が詰まっていないかを定期的に確認
    • •排水口詰まりによる浸水は入居者の責任になる場合がある

    家財の保護

    • •重要書類・パソコン・電子機器は高い場所・防水袋に保管
    • •冷蔵庫・洗濯機などの電化製品は床から10〜15cm持ち上げるスペーサーも有効(ただし移動可能な範囲で)

    火災保険の水害補償を確認する

    賃貸入居時に加入する火災保険には「水災補償」が含まれているかどうかを確認する。水災補償がないプランも多く存在するため、浸水リスクのある地域に住む場合は水災補償付きのプランを選ぶことを強く推奨する。

    補償内容の目安:

    • •家財の水災補償: 浸水で損傷した家具・家電を補償
    • •賠償責任補償: 浸水が原因で下階に損害を与えた場合の補償

    水害リスクが高いエリアの特徴

    以下に該当する地域は、水害リスクが高い傾向がある。

    • •川や海に近い低地
    • •地名に「谷」「窪」「池」「沼」「川」「浜」「江」が含まれる地域
    • •旧河道(かつて川が流れていた場所)
    • •住宅地図で周辺より明らかに標高が低い場所

    地形図・標高マップ(地理院地図)でも確認することをおすすめする。

    まとめ

    水害リスクの確認は、賃貸物件を選ぶ際の重要な判断基準の一つだ。国土交通省ハザードマップポータルを使えば無料・簡単に確認でき、浸水想定区域・浸水深・土砂災害リスクを一目で把握できる。リスクのあるエリアで物件を選ぶ際は2階以上の物件を優先し、火災保険の水災補償を必ず付帯させることを忘れないようにしよう。

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