賃貸マンションで生活していて「上の階の足音がうるさくて眠れない」「ドン!という衝撃音で毎晩起きてしまう」という悩みは非常に多く聞かれます。防音の問題は隣の部屋からの声(空気伝搬音)だけでなく、床から伝わる足音(固体伝搬音・衝撃音)の問題が深刻なケースが少なくありません。この足音問題に深く関わっているのが「床スラブの厚さ」です。
床スラブとは何か
RC造(鉄筋コンクリート造)・SRC造の建物では、各階の床と天井はコンクリートの板(スラブ)一枚で作られています。上の部屋の床スラブが、下の部屋の天井スラブでもあります。このスラブの厚みが「床の防音性能」に直結します。
スラブの厚みが厚いほど、コンクリートの質量が増え、衝撃が伝わりにくくなります。つまり、スラブが厚い物件ほど上階からの足音・衝撃音が下の階に伝わりにくい、ということです。
スラブ厚の目安と防音性能
スラブの厚みと防音性能の関係を理解するために、一般的な目安を示します。
150mm前後(旧来のマンション・古い物件に多い)
1970〜1980年代に建てられたRC造マンションでは、スラブ厚が150mm程度のものが多くあります。コンクリートの質量が少ないため、上階の足音・衝撃音が伝わりやすく、特に子どもが走り回る音や重い物を落とした際の「ドン」という音が下の階に響きやすい傾向があります。
