近年増加する水害リスクに備え、賃貸物件を選ぶ前にハザードマップで浸水リスクを確認する方法を解説。国土交通省ハザードマップポータルの使い方、浸水想定区域の見方、リスクを下げる物件選びのポイントを紹介。
賃貸物件を選ぶ際に確認すべき「洪水・浸水リスク」とハザードマップの読み方を解説。国土交通省のハザードマップポータル・不動産重要事項説明での洪水リスク開示、1階・2階物件を選ぶ際の判断基準、洪水保険の考え方まで安全な賃貸選びのすべてをガイドします。
日本の賃貸物件を選ぶ際に見落とされがちな地盤リスク。液状化現象や地盤沈下は地震時に建物に深刻なダメージを与えます。本記事では、地盤マップの調べ方から、液状化リスクの高い地域の特徴、物件選びでの確認ポイントまでを解説します。
台風・大雨による浸水被害から賃貸住宅を守る実践的な対策を解説。事前準備、避難判断、被害発生時の対処、保険請求まで、低層階・水害リスクエリア居住者が知っておくべき防災ノウハウをまとめました。
ガス漏れや一酸化炭素中毒は、気づかないうちに命を脅かす危険があります。賃貸物件に住む方が知っておくべき警報器の確認方法、ガス漏れ発見時の対処手順、冬場の暖房器具の使い方まで、実践的な安全対策を専門家が解説します。
近年、日本各地で記録的な豪雨や台風による水害が頻発しています。気候変動の影響もあり、「100年に一度」と言われた大雨が数年おきに発生するようになった地域も少なくありません。
賃貸物件に住んでいる場合、浸水被害は家財の損失だけでなく、仮住まいの費用や引越し費用など、想定外の出費につながることがあります。しかも、賃貸物件の建物自体の損害は基本的に大家が負担しますが、入居者の家財は自分で守る必要があります。
国土交通省が運営するハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/)は、水害リスクを調べる上で最も信頼できる無料ツールです。住所や地図上の操作で、以下の4種類のリスクを確認できます。
河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域と、その深さを色分けで表示します。「0.5m未満」から「5m以上」まで段階があり、色が濃いほど深く浸水するリスクがあります。1階の床上浸水が起きる目安は約0.5m以上です。
河川の氾濫ではなく、下水道や排水設備の処理能力を超えた雨水があふれる「内水氾濫」のリスクです。都市部や低地では洪水マップに表示されない場所でも内水被害が起きることがあるため、必ず合わせて確認しましょう。
海岸に近い物件を検討する場合は高潮リスクも重要です。台風による高潮は数メートルに達することもあります。
山や丘の斜面近くの物件では、大雨による土砂崩れや土石流のリスクを確認します。「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」と「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」の2段階があり、レッドゾーン内の物件は特に注意が必要です。避難計画の立て方は 賃貸住まいの防災計画:ハザードマップ確認・避難リュック・家具固定の完全ガイド にまとめています。
確認手順: サイトにアクセス→「重ねるハザードマップ」を選択→地名や住所で検索→各リスクのレイヤーを重ねて表示
2020年8月、宅地建物取引業法の施行規則が改正され、不動産会社は賃貸・売買の契約前に水害ハザードマップを使った説明を行うことが義務付けられました。具体的には、重要事項説明の中で、対象物件がハザードマップ上のどの位置にあるかを示す必要があります。
この説明を受ける際に確認すべきポイントは以下の通りです。
担当者からハザードマップの説明がなかった場合は、積極的に「ハザードマップを見せてください」と申し出てください。義務化されているため、正当な要求です。
浸水被害は階数によってリスクに大きな差があります。
洪水や内水氾濫が発生した場合、最初に被害を受けるのは1階です。床下浸水(床面まで達しない)でも、壁の中に水が入ることで建物にカビが発生し、長期間にわたる健康被害につながることがあります。ドアの外まで水が来れば開閉が困難になり、逃げ遅れるリスクもあります。
都市部のマンションや雑居ビルの地下住居は、浸水が始まると急激に水位が上がり、脱出が非常に困難になる場合があります。2019年の台風19号では各地で地下浸水による被害が報告されました。ハザードマップで浸水リスクがある地域の地下住居は、緊急時の脱出経路を必ず事前に確認してください。
ハザードマップだけでなく、現地確認や地名調査でもリスクを読み取れます。
物件周辺を歩いてみて、道路や近隣の建物より「へこんでいる」場所にある物件は雨水が集まりやすい環境です。坂の下、交差点の窪み、高架下なども要注意ポイントです。
地図で近隣の川や用水路の位置を確認しましょう。見えない地下水路が近くを流れていることもあります。Googleマップの航空写真で確認すると把握しやすいです。
日本の地名には、その土地の地形や水に関する歴史が反映されているものがあります。「沼」「池」「谷(や・たに)」「川」「橋」「浜」「洲(す)」「潟(かた)」などを含む地名や、かつてそう呼ばれていた地域は、もともと水が集まりやすい地形だった可能性があります。自治体の図書館や国土地理院の旧版地図でも確認できます。
国土交通省の「地盤情報サイト」や、各自治体が公開している地質図でも情報を得られます。埋め立て地や元水田は地盤が軟弱で、浸水しやすい傾向があります。
万一、入居中の物件が浸水した場合の対応手順を知っておきましょう。
浸水被害の状況を写真や動画で記録してから連絡することが重要です。建物の修繕(床・壁の補修、乾燥作業)は大家の責任で行われますが、対応の速さは物件によって異なります。連絡が遅い場合は管理会社へ改めて催促しましょう。
加入している火災保険に水災補償が含まれている場合、家財の損害を補償請求できます。具体的な申請の流れは 台風・大雨後の賃貸物件トラブル対処と火災保険申請の完全ガイド で手順ごとに解説しています。
水災補償は「損害額が保険金額の30%以上」など一定条件を満たす場合に支払われる保険が多いため、契約内容を事前に確認しておくことが大切です。
水害リスクは「運」ではなく、事前の情報収集で大きく軽減できます。物件を内見する際にはハザードマップを開き、担当者への質問リストに水害に関する項目を加える習慣をつけましょう。備えあれば憂いなし——賢い賃貸選びの第一歩は、足元のリスクを知ることから始まります。
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台風シーズンに向けて、賃貸住宅の借主が事前に行うべき安全対策と、台風通過後の被害確認・連絡手順を詳しく解説。保険請求の流れも紹介します。

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