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安全・防災

旧耐震・新耐震基準とは?1981年6月を境に変わった賃貸物件の耐震性能を解説

2026-04-28

1981年6月以前に建築確認を受けた「旧耐震基準」と、それ以降の「新耐震基準」では地震への耐性が根本的に異なります。賃貸物件選びで築年数と耐震基準をどう判断するか、専門家が詳しく解説します。

旧耐震・新耐震基準とは?1981年6月を境に変わった賃貸物件の耐震性能を解説
#耐震#地震対策#賃貸#築年数#賃貸物件#安全対策#防災
森

監修: 森 信幸エムアセッツ株式会社 代表取締役 / 宅地建物取引士(宮城県 第018212号)

目次

  1. 01旧耐震基準と新耐震基準とは
  2. 02旧耐震基準の内容
  3. 03新耐震基準の内容
  4. 042000年基準(現行耐震基準)について
  5. 05賃貸物件での確認方法
  6. 06築年数から推定する
  7. 07耐震診断・補強の有無を確認する
  8. 08重要事項説明書で確認する
  9. 09旧耐震基準の賃貸物件に住む場合の注意点
  10. 10旧耐震基準物件のメリット
  11. 11まとめ

旧耐震基準と新耐震基準とは

「旧」「新耐震基準」は、の耐震設計基準の違いを示す言葉です。1981年6月1日を境に、建物に要求されるが大幅に引き上げられました。この日以降に建築確認申請を受けた建物が「新耐震基準」、それ以前が「旧耐震基準」に分類されます。

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耐震基準
建築基準法
耐震性能

日本は地震大国であり、賃貸物件を選ぶ際に耐震基準の違いを理解することは、安全な住まいを選ぶ上で非常に重要です。

旧耐震基準の内容

旧耐震基準(1981年5月31日以前)では、「震度5強程度の地震で倒壊しない」ことが設計の主要基準でした。しかし1978年の宮城県沖地震など、震度6以上の大規模地震での被害が問題となり、基準の大幅な見直しが行われました。

旧耐震基準で建てられた建物の特徴:

  • •震度5強相当の地震には耐えられるが、それ以上では安全性に問題が生じやすい
  • •壁の量や配置に関する基準が現在より緩い
  • •1995年の阪神・淡路大震災では、旧耐震基準の建物に多数の倒壊被害が発生

新耐震基準の内容

新耐震基準(1981年6月1日以降)では、「震度6強〜7程度の地震でも倒壊・崩壊しない」ことが基準に加わりました。具体的には次の2段階の要求水準が設定されています。

  1. 中程度の地震(震度5強程度) — 建物がほとんど損傷しない
  2. 大地震(震度6強〜7程度) — 建物は損傷するが、人命を守ること(倒壊しない)

阪神・淡路大震災(1995年)のデータでは、新耐震基準の建物の倒壊率は旧耐震基準の約1/10以下でした。

2000年基準(現行耐震基準)について

さらに2000年6月に建築基準法が改正され、木造建物に対してより厳格な耐震基準が適用されました。具体的には:

  • •地盤調査の義務化(木造住宅)
  • •基礎の仕様の明確化
  • •柱・梁の接合部の金物基準の強化

そのため専門家の間では「1981年6月基準(新耐震)」「2000年6月基準(現行基準)」「それ以前(旧耐震)」の3段階で評価することが一般的です。

賃貸物件での確認方法

築年数から推定する

物件情報の「築年月」から建築時期を確認します。1981年(昭和56年)6月以降の築の物件は原則として新耐震基準で建てられています。ただし建築確認申請の時期と竣工時期にはズレがある場合があるため、「築1981年」の物件は旧耐震基準の可能性も残ります。

安全を見るなら「築1982年以降」(昭和57年以降)で絞り込むのが無難です。

耐震診断・補強の有無を確認する

旧耐震基準の建物でも、耐震診断を実施して必要な耐震補強工事(耐震改修)を行った物件であれば、新耐震基準と同等の耐震性能を持つケースがあります。管理会社や大家に「耐震診断・耐震補強の実施有無」を確認しましょう。

重要事項説明書で確認する

賃貸契約時の重要事項説明書には建物の構造・築年数が記載されています。旧耐震基準の建物の場合、宅建業法上の告知義務はありませんが、不動産会社に積極的に確認することをお勧めします。

旧耐震基準の賃貸物件に住む場合の注意点

旧耐震基準の物件に住む場合は、以下の対策を徹底してください。

  1. 家具の転倒防止 — 本棚・タンス・冷蔵庫を壁に固定する
  2. ハザードマップとの組み合わせ確認 — 地震の揺れが大きいエリア(液状化リスクなど)では旧耐震建物のリスクが高まる
  3. 非常持ち出し袋の準備 — 大地震発生時に建物が倒壊した場合の脱出を想定した備え
  4. 避難経路の確認 — 建物からの脱出経路と近隣の一時避難場所を事前に確認する

旧耐震基準物件のメリット

リスクがある一方、旧耐震基準物件には家賃が安いというメリットがあります。同エリア・同規模の新耐震基準物件より月1〜3万円安い場合があり、「耐震補強済み」「地盤が固いエリア」「木造1〜2階建て」などの条件がそろえば、コスト重視の選択肢として検討できます。

まとめ

賃貸物件を選ぶ際は、築年数と1981年6月の耐震基準の境界を意識することが重要です。特に地震リスクの高いエリアでは、新耐震基準(1982年以降竣工)の物件を選ぶことを強く推奨します。旧耐震基準の物件でも耐震補強が実施されている場合は安全性が向上している可能性があるため、管理会社への確認を怠らないようにしましょう。

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