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2024年開始の建物省エネ性能表示を賃貸選びに活かす——光熱費を年間数万円削減する物件の見極め方

2026-05-24

2024年から始まった建物省エネ性能表示制度を賃貸選びに活用する方法を解説。省エネ等級の見方、光熱費への影響、内見時に確認すべきポイントを徹底ガイドします。

2024年開始の建物省エネ性能表示を賃貸選びに活かす——光熱費を年間数万円削減する物件の見極め方
#省エネ#光熱費#省エネ等級#ZEH#断熱#賃貸選び
森

監修: 森 信幸エムアセッツ株式会社 代表取締役 / 宅地建物取引士(宮城県 第018212号)

目次

  1. 01建物省エネ性能表示制度とは何か
  2. 02省エネ性能ラベルの見方
  3. 03省エネ等級が賃貸生活費に与える影響
  4. 04築年数と省エネ性能の関係
  5. 05賃貸物件の省エネ性能を内見で確認するポイント
  6. 06省エネ性能の高い物件を選ぶメリット
  7. 07まとめ:家賃だけでなく光熱費込みで物件を選ぶ時代

建物省エネ性能表示制度とは何か

2024年4月から、新たに販売または賃貸する建物に対して「建物省エネ性能表示制度」が努力義務として開始されました。国土交通省が主導するこの制度は、住宅・建物の省エネ性能を第三者が評価・認定したうえで、不動産広告や販売・賃貸の場面で消費者に分かりやすく表示するものです。

2025年以降の法改正によって段階的に義務化が進んでいるため、2026年現在、新築賃貸物件の広告では「省エネ性能ラベル」が表示されているケースが増えています。しかし多くの賃貸入居希望者はこのラベルの読み方を知らず、表示内容を活かせていないのが現状です。

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省エネ性能ラベルの見方

省エネ性能ラベルには主に以下の情報が表示されます。

省エネ基準達成マーク(★マーク)

建物が省エネ基準(建築物省エネ法の基準一次エネルギー消費量)を達成しているかを示します。★が多いほど省エネ性能が高いことを意味します。

省エネ等級(ZEH水準など)

  • •省エネ等級4:2025年4月から新築住宅に義務化された最低基準
  • •省エネ等級5(ZEH水準):一般的な基準の1.2倍程度の省エネ性能
  • •省エネ等級6・7:最高水準。断熱性能が非常に高く、光熱費が大幅に抑えられる

目安光熱費

年間の光熱費の目安(単位:万円/年)が記載されており、物件選びの参考になります。ただし実際の使い方や家族構成によって異なるため、あくまで比較の参考値として活用してください。

省エネ等級が賃貸生活費に与える影響

省エネ等級の違いは、単なる環境への配慮だけでなく、月々の光熱費に直接影響します。以下は一般的な試算の目安です。

省エネ等級年間光熱費(モデルケース)月々の差(等級4比較)
等級4(基準値)約18万円基準
等級5(ZEH水準)約14万円約△4万円
等級6・7約10〜12万円約△6〜8万円

※国土交通省モデル住宅(延床面積120㎡、4人家族)の試算。実際の賃貸(ワンルーム〜2LDK)では規模に応じて小さくなります。

それでも、省エネ等級が1〜2段階異なると、ワンルームでも年間1〜3万円の光熱費差が生まれることがあります。賃貸選びでは「家賃」だけでなく「家賃+光熱費」の合計で比較することが重要です。

築年数と省エネ性能の関係

省エネ基準は年々厳格化されており、建物の竣工年によって性能に大きな差があります。

  • •1999年以前建築:旧省エネ基準(昭和55年基準)。断熱性能が低く、冬の光熱費が高くなりやすい
  • •1999〜2013年建築:次世代省エネ基準。一定の断熱性はあるが最新には劣る
  • •2013〜2022年建築:省エネ法改正後の基準。断熱性能が改善
  • •2022年以降建築(等級4以上):最新基準適合。光熱費が抑えられる

築年数が古いほど省エネ性能が低い傾向がありますが、大規模リノベーションで断熱改修されている物件は例外です。内見時に「断熱工事の有無」を確認するとよいでしょう。

賃貸物件の省エネ性能を内見で確認するポイント

省エネ性能ラベルが表示されていない物件でも、内見時に以下の点を確認することで性能を推測できます。

窓ガラス・サッシの種類

  • •複層ガラス(ペアガラス):断熱効果が高く、結露防止にも
  • •樹脂サッシ・アルミ樹脂複合サッシ:熱の伝導率が低く断熱性が高い
  • •アルミサッシ単板ガラス:断熱性が低く、冬は寒くなりやすい

天井・壁の断熱材

直接確認は難しいですが、不動産会社に「断熱仕様書」や「住宅性能評価書」の有無を確認しましょう。

エアコンの効き

内見時にエアコン試運転を依頼し、設定温度に到達するまでの時間や、窓付近の冷気・熱気の漏れ具合を確認します。

省エネ性能の高い物件を選ぶメリット

光熱費の削減:年間数万円単位の節約が長期的に蓄積します

快適な室内環境:断熱性が高いと夏涼しく冬暖かいため、体への負担も軽減されます

結露・カビリスクの低減:適切な断熱・換気が施されていると結露が起きにくく、カビの発生を抑えられます

環境への配慮:CO2排出量が少ない生活につながります

まとめ:家賃だけでなく光熱費込みで物件を選ぶ時代

省エネ性能表示制度の普及により、賃貸物件選びの判断基準が「家賃の安さ」から「トータルコストの安さ」へと変化しています。月々の家賃が2,000円高くても、光熱費が毎月3,000円安ければ年間1.2万円の節約になります。

物件を比較する際は、省エネ性能ラベルの等級・目安光熱費・窓の仕様などを積極的に確認し、長期的にお得な住まいを選ぶ視点を持ちましょう。

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