2024年4月から、建物の省エネ性能表示(BELS:Building Energy Labeling System)の表示が不動産ポータルサイトで義務化されました。この制度を理解することで、光熱費が安い物件を賃貸選びの段階で見極められるようになります。における省エネびのです。
省エネ等級1〜7の意味と光熱費への影響を解説。ZEH・BELS認定物件の特徴、断熱性能の内見チェック方法、エネルギー効率から賃貸を選ぶ判断軸を賃貸専門の視点でまとめます。
ZEHと省エネ等級の仕組みを解説。賃貸で省エネ性能を確認する方法・光熱費への影響・物件選びのメリット・デメリットを詳しく紹介します。
賃貸物件の断熱性能は光熱費・結露・室温に直結します。内見時に確認できる断熱グレードの見極め方、ZEH・省エネ等級の意味、断熱性能の低い部屋での対策まで、プロの視点でわかりやすく解説します。
2024年から始まった建物省エネ性能表示制度を賃貸選びに活用する方法を解説。省エネ等級の見方、光熱費への影響、内見時に確認すべきポイントを徹底ガイドします。
賃貸住宅の窓は熱の出入りが最も大きい場所です。断熱フィルムや断熱シートを正しく選んで施工すれば、冬の寒さ・夏の暑さを大幅に軽減し、光熱費の削減にもつながります。原状回復できる製品の選び方と施工のコツを解説します。
BELSは建物全体のエネルギー効率を★1~★5で表示する制度です。★5は「最高水準の省エネ性能」、★1は「基準以下」を意味します。不動産サイトで物件情報を見ると、この星の数が表示されるようになっています。
★5の物件(いわゆるZEH「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」)は、太陽光パネルと高断熱で、年間の一次エネルギー消費がゼロに近い物件です。★4は高断熱で光熱費が年間30%以上削減される水準です。★3は平均的な新築物件レベルで、光熱費削減効果は10~20%です。
BELSと並んで重要なのが「断熱等級」です。2022年に断熱等級が4段階から7段階に拡張され、より詳細な分類が可能になりました。
等級4:2022年までの「最高等級」で、2026年時点では「平均的」と位置づけられています。外壁・窓・床の断熱性能は一定基準を満たしていますが、最新の省エネ物件と比べると見劣りします。築10年前後の新しい物件がこのレベルです。
等級5:等級4より20%以上性能が高く、冬場の暖房費が顕著に削減されます。2022年以降の新築物件の多くがこのレベルを目指しています。光熱費削減効果は年間1~1.5万円程度です。
等級6:等級5からさらに25%高く、最新の高断熱建材・トリプルサッシ・外張り断熱を使用している物件です。年間光熱費削減効果は2~2.5万円です。
等級7:パッシブハウス基準に近い超高断熱で、冬の暖房費がほぼ不要になる水準です。ただし賃貸ではほぼ存在せず、一部の新築モデル物件に限定されます。
等級4と等級6を比較すると、冬場の暖房費で月1,500~2,000円、年間2~2.5万円の差が出ます。家賃が月1,000~2,000円高くても、断熱等級が高い物件を選ぶ方が生涯支出では得になるケースが多いのです。
BELSの基準になるのが「一次エネルギー消費量」で、単位は「MJ/年」(メガジュール)です。この数字が低いほど、光熱費が安く済みます。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)では★の数(★0〜★5)で省エネ性能が表示され、★が多いほど高性能・低光熱費の目安になります。
ただし「一次エネルギー」は電力の発電過程での損失を含めた計算のため、実際の光熱費との直結はしません。参考値として考え、実際の冬季・夏季の暖房・冷房費は、別途建物の断熱等級や日当たりで判断する必要があります。
賃貸選びで何を優先するかは、季節と立地で異なります。
北日本(北海道・東北)では断熱性能が最優先です。冬の暖房費が年間10~15万円に達するため、等級5以上で年間3~4万円削減できる効果は大きいです。たとえ家賃が月2,000円高くても、年間24,000円の家賃増より光熱費削減(年間30,000~40,000円)の方が得になります。
南日本(九州・沖縄)では遮熱性能が優先です。夏場の冷房費削減を重視しましょう。南向きで日中の日射を遮る深い軒や、遮熱フィルム施工済みの物件を選ぶ方が、冷房費削減効果は大きいです。
東日本の都市部(東京・大阪・名古屋)では断熱・遮熱のバランスです。BELS ★4程度あれば、冬夏通じて年間2~3万円の光熱費削減が見込めます。
BELS認定を受けていない物件でも、「窓の種類」を見ることで省エネ性が推測できます。
単層ガラス(一般的な古い物件):断熱性ゼロで、冬は外気温がそのまま室内に伝わります。光熱費削減は期待できません。
複層ガラス(一般的な新築物件):2枚のガラスの間に空気層があり、単層ガラスより格段に断熱性が高いです。築10年以内の物件なら大多数が複層ガラスです。
Low-E複層ガラス:特殊なコーティングで赤外線を反射し、冬の室内熱が逃げにくく、夏の外部熱が入りにくいです。等級5以上の物件の多くが採用しており、見た目では通常ガラスと変わりません。
トリプルサッシ(3層ガラス):北日本の高断熱物件で採用されており、複層ガラスより約30%断熱性が高いです。ただし賃貸ではまだ稀です。
内見時に窓を見て「複層ガラスか?」「サッシはアルミか樹脂か?」を確認することで、ある程度の省エネレベルが判断できます。
東京の月家賃10万円の1Kで、2つの物件を比較してみましょう。
物件A:築15年、BELS ★2、単層ガラス 冬場の暖房費:月8,000円(1月・2月)、通年光熱費:月6,500円 年間光熱費:約78,000円
物件B:築3年、BELS ★4、複層Low-Eガラス 冬場の暖房費:月5,000円(1月・2月)、通年光熱費:月4,500円 年間光熱費:約54,000円
差額は年間24,000円です。物件Bの家賃が月1,500円高いとしても、年間18,000円の家賃増で24,000円の光熱費削減が得られるため、総支出では6,000円浮く計算になります。
2026年からは、太陽光パネルやEV充電器を備えた賃貸物件が増えてきています。太陽光パネル付き物件なら、昼間の電力をほぼ自給でき、月の電気代を3,000~5,000円削減できます。
ただし「太陽光で発電した電力を借主が無制限に使える」という契約なのか、「発電分は大家に返納」という契約なのか、必ず確認が必要です。前者なら大幅な電気代削減が可能です。
内見時に確認すべき項目をまとめました。
BELS表示の義務化により、省エネ物件を賃貸選びの段階で見極めることが容易になりました。★3以上・等級4以上・複層Low-Eガラスといった条件を満たす物件なら、年間2~4万円の光熱費削減が期待でき、生涯支出で大きな差が生まれます。今後の賃貸選びでは、家賃だけでなく省エネ性能も重要な判断基準として組み込むことをお勧めします。
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