賃貸物件探しの主役はいまやインターネットです。SUUMO・HOMESなどのポータルサイトには数十万件もの物件情報が掲載されており、スマートフォンひとつで日本全国の物件を検索できます。しかし、検索機能を使いこなせていない方や、ネット上の情報だけで判断してしまい内見後に後悔する方も少なくありません。このコラムでは、オンラインでの物件探しを効率化するための具体的なテクニックを解説します。
ポータルサイトの基本的な使い方
代表的な賃貸ポータルサイトとしては、SUUMO・HOMESなどの大手サイトがあります。それぞれ掲載物件数や強みが異なるため、複数サイトを併用するのがおすすめです。外国人向けには多言語対応のサイトも選択肢の一つです。検索時の基本条件は、エリア(路線・駅・市区町村)、家賃上限、間取り(ワンルーム・1K・1LDK等)、最寄り駅からの徒歩分数です。これらの条件を最初に設定し、ヒット件数が多すぎる場合はさらに絞り込んでいきます。
重要な絞り込み条件として、築年数、建物構造(木造・鉄骨・RC)、向き(南向きなど)、設備条件(エアコン有・オートロック・宅配ボックス・ペット可など)があります。希望条件を一度にすべて入力すると件数が減りすぎることもあるため、「必須条件」と「あれば嬉しい条件」を分けて段階的に絞り込む方法が効果的です。
写真と間取り図から読み取れる情報
物件のネット掲載写真は、魅力的に見せるよう工夫されていることが多いです。広角レンズを使って部屋を広く見せたり、日当たりが良い時間帯に撮影したりするケースがあります。写真を見る際のポイントをいくつか挙げます。複数枚の写真で実際の広さ感をつかむ(家具配置のイメージをする)。水回り(キッチン・バス・トイレ)の写真が少ない場合は現地で特に確認が必要。外観・共用部・近隣環境の写真が少ない場合も要注意。窓からの景色が写っていれば日当たりや眺望の参考になる。
間取り図は物件理解に欠かせませんが、よく確認すべき点として、各室の畳数・平米数(1畳=約1.65平米を基準に)、収納スペースの大きさと位置(クローゼット・押し入れ・納戸)、洗濯機置き場の場所(室内か屋外か)、バスとトイレが別か一体型(3点ユニット)か、窓の数と位置(採光・通風の確認)があります。
ストリートビューと地図で周辺環境をチェック
Googleマップのストリートビューを活用すると、現地に行く前に物件周辺の雰囲気を確認できます。物件の外観・外壁の状態、周辺の建物・道路の状況、近隣にどんな店舗・施設があるか、日当たりに影響する隣接建物の高さを確認しましょう。また、Googleマップで以下の距離・時間を測定することも有効です。最寄り駅までの徒歩ルート(実際の道のりで計測)、コンビニ・スーパー・薬局までの距離、病院・学校・保育園の位置(ファミリー向け物件の場合)。国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、住所を入力するだけで洪水・土砂災害・地震の各リスクレベルを確認できます。
内見予約前の事前確認
内見に行く前に、不動産会社に電話やメールで確認しておくべき事項があります。空室状況(ネットに掲載されていても既に申込済みの場合がある)、最低入居期間・定期借家か普通借家か、ペット・楽器等の可否(詳細条件)、入居可能日(即入居か退去後数ヶ月後か)、共益費・管理費に含まれるサービス内容、過去の入居者に事故・事件があったか(告知事項)です。特に外国人の方は、外国人入居者への対応実績のある不動産会社を選ぶことが、審査通過率を高める上でも重要です。
お気に入り機能と比較検討
ポータルサイトのお気に入り登録機能を活用すると、複数物件を比較検討しやすくなります。気になる物件はこまめにお気に入りに追加し、週単位で削除されていないか確認することで、人気物件の動向もわかります。同じ物件が複数の不動産会社から掲載されている場合は、仲介手数料の条件が異なる場合があります。どの会社からでも同じ物件を紹介してもらえることが多いため、条件の良い会社を選んで問い合わせることも可能です。
ネットの情報収集は物件探しの効率を大きく高めますが、最終的には内見でしか確認できないことも多々あります。オンラインでの候補絞り込み→内見での最終確認というプロセスをしっかり踏むことで、後悔のない物件選びができます。