区分所有法改正とは何か——2026年4月施行の背景
2026年4月、約40年ぶりとなる区分所有法の大規模改正が施行されました。この改正は、老朽化マンションの増加や所有者不明問題といった深刻な課題に対応するために行われたものです。
区分所有法とは、分譲マンションのように一棟の建物を複数人が区分して所有する場合のルールを定めた法律です。賃貸マンションに住む方には直接関係のない法律に見えますが、実は「建替え決議」「売却決議」といった仕組みの変更が、賃借人の生活に大きな影響を与える可能性があります。
今回の改正のポイントは大きく次の3点です。第一に、建替え決議の要件緩和(耐震性の不足など一定の事由がある建物は5分の4から4分の3へ引き下げ)、第二に、建物敷地売却決議・取壊し決議などの新設と、これらの決議に伴って賃借人に賃貸借の終了を請求できる制度の創設、第三に、所在不明の区分所有者を決議の母数から除く仕組みや、管理が行き届かない専有部分・共用部分を裁判所が選任した管理人に管理させる制度など、管理の円滑化です。



