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IT重説(オンライン重要事項説明)完全ガイド——遠方・在宅で賃貸契約を結ぶ方法と注意点

2026-05-09

2021年から全面解禁されたIT重説(オンライン重要事項説明)を使えば、来店なしで賃貸契約が完結できます。手続きの流れ、事前準備、対面との違い、トラブル防止策をわかりやすく解説。遠隔地からの引越しや多忙な方必見のガイドです。

IT重説(オンライン重要事項説明)完全ガイド——遠方・在宅で賃貸契約を結ぶ方法と注意点
#IT重説#オンライン契約#重要事項説明#宅建業法#電子契約#遠隔地#賃貸契約#手続き
森

監修: 森 信幸エムアセッツ株式会社 代表取締役 / 宅地建物取引士(宮城県 第018212号)

目次

  1. 01IT重説とは何か——オンラインで重要事項説明が受けられる仕組み
  2. 02IT重説の法的要件と実施できる範囲
  3. 03利用できる取引の種類
  4. 04IT重説の法定要件
  5. 05IT重説の流れ——申し込みから契約締結まで
  6. 06ステップ1: IT重説の希望を伝える
  7. 07ステップ2: 重要事項説明書の事前受領
  8. 08ステップ3: 通信環境・機材の準備
  9. 09ステップ4: IT重説の実施
  10. 10ステップ5: 書面への署名・捺印または電子署名
  11. 11事前に確認しておくべき重要事項の重点ポイント
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  • 12IT重説のメリットと注意点
  • 13メリット
  • 14注意点
  • 15まとめ——IT重説で広がる賃貸の選択肢
  • IT重説とは何か——オンラインで重要事項説明が受けられる仕組み

    賃貸物件の契約では、宅地建物取引業法(宅建業法)に基づき、宅地建物取引士(宅建士)が重要事項説明(重説)を行うことが義務付けられています。従来は対面での実施が必須でしたが、2017年の国土交通省指針改正(社会実験)を経て、2021年5月の宅建業法改正によりIT重説(ITを活用した重要事項説明)が全面解禁されました。

    IT重説を活用すると、以下の場面で特に便利です。

    • •転勤・進学で遠隔地から部屋を探している場合
    • •仕事が忙しく不動産会社の営業時間に来店が難しい場合
    • •外出が困難な状況や、感染症対策として来店を避けたい場合
    • •外国人や英語が母語でない方がオンラインで資料を確認しながら聞きたい場合

    部屋探しから契約までの全体的な流れを先に確認したい方は賃貸の部屋探しから入居までの流れ完全ガイドもあわせてご覧ください。

    IT重説の法的要件と実施できる範囲

    利用できる取引の種類

    IT重説は、以下の取引で利用可能です。

    • •賃貸借契約: 居住用・事業用ともに対象
    • •売買契約の重要事項説明: 2022年の改正で売買にも拡大

    ただし、重要事項説明書の電子署名・書面交付については、宅建業法35条の重説書面の電磁的方法による提供(2022年5月施行)と連動しています。不動産会社によっては「IT重説は対応しているが、書面は郵送」というケースもあります。

    IT重説の法定要件

    国土交通省の定めるIT重説の要件は以下の通りです。

    1. 双方向でリアルタイム通信できる環境: ビデオ会議システムを使い、宅建士と借主双方が音声・映像を送受信できること
    2. 重要事項説明書の事前送付: IT重説実施の前日までに借主が書面(または電磁的方法)で内容を確認できるよう送付すること
    3. 宅建士証の提示: IT重説開始前に宅建士が宅建士証を画面に提示し、借主がその番号や顔写真を確認できること
    4. 映像・音声の通信品質確保: 通信障害が発生した場合には、状況を確認した上で中断・再接続すること

    IT重説の流れ——申し込みから契約締結まで

    ステップ1: IT重説の希望を伝える

    物件を申し込む際、または内見後に「IT重説を希望します」と不動産会社に伝えます。全ての不動産会社がIT重説に対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。特に小規模な地場業者では対応していない場合があります。

    ステップ2: 重要事項説明書の事前受領

    IT重説実施日の前日までに、重要事項説明書が送付されます。電子交付(PDF)か郵送書面かは会社によって異なります。必ず前日までに内容を読み込み、疑問点をリストアップしておきましょう。当日の説明を効果的に活用するための準備として非常に重要です。

    ステップ3: 通信環境・機材の準備

    以下の機材・環境を用意します。

    • •インターネット接続環境(有線LAN または 安定したWi-Fi)
    • •カメラ・マイク付きのPCまたはスマートフォン・タブレット
    • •不動産会社が指定するビデオ会議ツール(Zoom・Teams・Google Meet・LINE等)
    • •静かな場所(音声が聞き取りやすい環境)

    通信が不安定だと説明が中断されることがあり、最悪の場合は後日の対面での再実施が必要になります。スマートフォンのモバイル回線だけに依存しないことをお勧めします。

    ステップ4: IT重説の実施

    宅建士がビデオ会議に入室後、宅建士証の提示から始まります。その後、重要事項説明書に沿って説明が行われます。所要時間は一般的に30〜60分程度です。

    質問は積極的にしましょう。対面と同様に質問する権利があります。聞き取れない箇所は「もう一度説明してください」と遠慮なく伝えて構いません。

    ステップ5: 書面への署名・捺印または電子署名

    IT重説終了後、賃貸借契約書・重要事項説明書への署名・捺印(または電子署名)を行います。書面を郵送する場合は先に受領してから署名し、返送するという流れが一般的です。電子契約サービス(GMOサイン・DocuSign等)を使う会社では、オンラインで完結することもあります。

    事前に確認しておくべき重要事項の重点ポイント

    重要事項説明書には多くの項目が記載されていますが、特に以下の点は入念に確認しましょう。契約書本文の読み方も含めて確認したい方は日本の賃貸借契約書を徹底解説も参考になります。

    建物・設備に関する事項

    • •検査済証の有無(建築基準法適合の証明)
    • •石綿(アスベスト)使用調査の有無
    • •耐震診断の有無・結果
    • •設備の状況(エアコン・給湯器の撤去・撤去後設置の別)

    契約条件に関する事項

    • •契約期間と解約予告期間
    • •更新料の有無・金額
    • •退去時の原状回復の範囲と特約内容
    • •借主負担の修繕範囲

    費用に関する事項

    • •敷金の金額と精算条件
    • •管理費・共益費の用途
    • •保証会社の利用条件と費用

    IT重説のメリットと注意点

    メリット

    • •交通費・移動時間の節約: 不動産会社への複数回の来店が不要になります
    • •記録の保存: ビデオ会議の録画(相互同意が必要)を残すことで、後日「説明を受けたか否か」の確認が可能です
    • •複数の同居人が別の場所から参加可能: 同居予定のパートナーや保護者がそれぞれの場所から参加できます

    注意点

    • •重説書類は前日までに必ず入手・確認すること(当日ぶっつけは避ける)
    • •通信トラブルに備えて担当者の電話番号を手元に置いておくこと
    • •電子契約に不慣れな場合は、郵送書面での手続きを依頼することも可能

    まとめ——IT重説で広がる賃貸の選択肢

    IT重説の普及により、遠隔地からの部屋探しや多忙な方の賃貸契約が格段にスムーズになりました。法的要件と実施の流れを理解した上で準備をすれば、対面と変わらない質の説明を受けることができます。

    遠方からの移住・転勤や、外国からの移住者が日本で初めて賃貸を借りる際にも、IT重説を提供する不動産会社を選ぶことで契約手続きの負担を大きく軽減できます。不動産会社に問い合わせる際は「IT重説に対応していますか?」と最初に確認することをお勧めします。

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