2024年以降、日本銀行がマイナス金利政策を解除し段階的な利上げに踏み切ったことで、日本の住宅市場は大きな転換点を迎えています。住宅ローン金利の上昇は「家を買う」という選択を難しくする一方で、賃貸市場にも様々な形で波及しています。賃貸物件を探している方、あるいは今後の住まいを考えている方に向けて、金利上昇が賃貸市場にどう影響するかを整理します。
住宅ローン金利上昇で「買えない層」が賃貸に流入する
金利上昇の最も直接的な賃貸市場への影響は、「住宅を購入できなくなった層が賃貸に留まる・移行する」という需要変化です。
変動金利型住宅ローンの基準となる短期プライムレートが上昇すると、毎月の返済額が増加します。例えば、3,500万円を35年ローンで借りた場合、金利が0.5%から1.5%に上がると月々の返済額は約9,000円増加します。購入を検討していた世帯が「やはり今は賃貸の方が安全」と判断するケースが増え、賃貸需要が底堅く推移する傾向があります。



