敷金・礼金ゼロ物件が増えている背景
近年、賃貸市場では「敷金ゼロ・礼金ゼロ」を謳う物件が急増しています。その背景にあるのは、深刻化する空室問題です。特に地方都市や築年数の古い物件では、空室期間が長引くと家賃収入がゼロになるため、オーナーや管理会社が初期費用を下げることで入居者獲得を優先するようになりました。
また、若い世代の賃貸離れも一因です。就職や転勤で初めて一人暮らしをする20代の多くは手元資金が少なく、家賃の4〜6ヶ月分にも及ぶ従来の初期費用に二の足を踏むケースが少なくありません。ゼロゼロ物件はそうした層を取り込む有効な手段として定着しています。
さらに、人口減少による需給バランスの変化も見逃せません。供給過多の市場では借り手有利となり、礼金という慣習自体が時代遅れとなりつつあります。2026年10月時点でもこの流れは続いており、都市部・郊外を問わずゼロゼロ物件の選択肢は増加傾向にあります。



