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安全・防災

賃貸でできる地震対策の全手順——家具転倒防止・耐震グッズ・避難計画の立て方

2026-04-22

賃貸住宅でも実践できる地震対策を網羅的に解説。家具の転倒防止グッズの選び方・取り付け方、非常用持ち出し袋の中身、避難経路の確認方法、賃貸ならではの注意点(壁に穴を開けない工法など)まで、不動産専門家が詳しく説明する。

賃貸でできる地震対策の全手順——家具転倒防止・耐震グッズ・避難計画の立て方
#地震対策#家具転倒防止#耐震グッズ#非常持ち出し袋#避難
森

監修: 森 信幸エムアセッツ株式会社 代表取締役 / 宅地建物取引士(宮城県 第018212号)

目次

  1. 01賃貸住宅での地震対策——「原状回復」と「安全確保」を両立する
  2. 02まず確認——あなたの建物の耐震基準
  3. 03旧耐震 vs 新耐震
  4. 04賃貸でできる家具転倒防止策
  5. 05壁を傷つけない固定方法
  6. 06管理会社への事前確認が必要な場合
  7. 07非常用持ち出し袋の準備
  8. 08最低限必要なもの(3日分)
  9. 09賃貸特有の持ち出し品
  10. 10避難経路・避難場所の事前確認
  11. 11建物内の避難経路
  12. 12地域の避難場所
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  • 13家族・同居人との共有
  • 14地震後に管理会社へすべき連絡
  • 15まとめ
  • 賃貸住宅での地震対策——「原状回復」と「安全確保」を両立する

    賃貸住宅に住む人の多くが「壁に穴を開けられないから家具を固定できない」と思い込んでいます。しかし現在は壁を傷つけない耐震グッズが充実しており、賃貸でも十分な地震対策が可能です。本記事では、賃貸に住みながら安全性を高めるための具体的な手順を解説します。

    まず確認——あなたの建物の耐震基準

    賃貸物件を選ぶ際、または現在住んでいる物件の耐震性を確認しておくことが大前提となります。

    旧耐震 vs 新耐震

    基準建築確認申請時期耐震基準の目安
    旧耐震基準1981年5月以前震度5強程度に耐える設計
    新耐震基準1981年6月以降震度6強〜7でも倒壊しない設計
    2000年基準2000年6月以降さらに強化された接合部基準

    物件の建築年は登記簿謄本・管理会社への確認・不動産ポータルサイトの物件詳細で確認できます。旧耐震基準の物件に住んでいる場合は、特に家具転倒防止や非常持ち出し袋の準備を徹底することが重要です。築年数と耐震性の関係をより詳しく知りたい場合は、賃貸物件の築年数と耐震性——旧耐震・新耐震基準の違いと安全な物件選びも合わせて確認しておきたいところです。

    賃貸でできる家具転倒防止策

    壁を傷つけない固定方法

    突っ張り棒型耐震グッズ

    本棚・食器棚・冷蔵庫など高さのある家具には、天井と家具の間に突っ張る「耐震突っ張り棒」が有効です。壁に穴を開けずに設置でき、退去時も取り外しが容易です。

    選び方のポイント:

    • •家具の高さと天井の高さの差を測り、対応サイズを確認する
    • •荷重容量(家具の重量)に対応した製品を選ぶ
    • •スチール製のものが樹脂製よりも信頼性が高い

    粘着マット・耐震ゲル

    テレビ・電子レンジ・食器棚の中の食器・小型家電などには、家電の底面と台の間に貼る粘着マット・耐震ゲルが効果的です。壁を傷つけず、退去時には剥がして持ち出せます。

    設置のポイント:

    • •家電の底面の素材(プラスチック・金属)に対応した粘着力の製品を選ぶ
    • •重量が重いものには業務用耐震マット(より粘着力が高い)を使用

    家具の配置変更

    固定よりも根本的な解決策として「背の高い家具をなくす」「寝室や通路に倒れやすい家具を置かない」という配置変更が有効です。

    倒れた際に人への危険が高い場所:

    • •寝室(就寝中に倒れると最も危険)
    • •玄関への通路(逃げ道が塞がれるリスク)
    • •キッチン(ガスや火器の近く)

    管理会社への事前確認が必要な場合

    耐震工事(アンカーボルトを壁に打ち込むなど)を行いたい場合は、必ず管理会社・オーナーに事前に書面で確認を取ります。「現状で戻す(退去時に撤去する)」ことを条件に認めてもらえる場合があります。

    非常用持ち出し袋の準備

    地震発生後に避難が必要な場合に備え、持ち出し袋を準備しておきます。

    最低限必要なもの(3日分)

    水・食料

    • •飲料水:1人1日2L × 3日分 = 6L
    • •非常食:カロリーメイト・缶詰・レトルト食品など

    情報・通信

    • •携帯電話の充電(モバイルバッテリー)
    • •ラジオ(手回し発電・乾電池式)
    • •現金(硬貨を含む)

    身の安全

    • •軍手・ヘルメット(折りたたみ式)
    • •ホイッスル
    • •懐中電灯(乾電池または充電式)

    衛生・医療

    • •常備薬・処方薬(3〜5日分)
    • •救急セット(絆創膏・消毒液)
    • •マスク・ウェットティッシュ・トイレットペーパー

    書類・記録

    • •保険証・通帳・印鑑のコピー
    • •賃貸契約書のコピー(家主・管理会社の連絡先)

    賃貸特有の持ち出し品

    賃貸住宅の場合、避難時に持ち出しておくと後で役立つものがあります。

    • •賃貸契約書(コピーで可):入居者としての身分証明
    • •部屋の鍵(予備):避難後に戻る際に必要
    • •入居時チェックシートや不具合記録:地震後の損害を巡るトラブルに備える

    避難経路・避難場所の事前確認

    建物内の避難経路

    • •玄関ドアが開かなくなった場合のルートを確認(窓からの脱出・非常口)
    • •共用廊下・非常階段の場所を把握
    • •マンションの高層階に住んでいる場合は、エレベーターが停止することを前提に階段での避難を想定

    地域の避難場所

    • •市区町村の「ハザードマップ」で指定避難場所を確認
    • •自宅から最寄りの一時避難場所・広域避難場所を2〜3か所把握
    • •避難場所への徒歩ルートを実際に歩いて確認しておく

    家族・同居人との共有

    一人暮らしの場合は親族・友人に「地震が起きたらここに逃げる」と事前に伝えておきます。家族と同居している場合は合流場所を決めておきます。避難計画そのものの立て方は賃貸住まいの防災計画:ハザードマップ確認・避難リュック・家具固定の完全ガイドでも詳しく解説しています。

    地震後に管理会社へすべき連絡

    大きな地震が発生した後は、速やかに管理会社に連絡することが重要です。

    連絡すべき内容

    • •建物・室内の損傷状況(写真を撮って添付)
    • •ガス・水道・電気に異常があるか
    • •修繕が必要な箇所

    地震による損傷は「経年劣化」と異なり、原状回復費用は入居者負担にならないことがほとんどです。ただし記録・連絡を怠ると後のトラブルの原因になります。

    まとめ

    賃貸住宅での地震対策は「壁を傷つけない固定グッズの活用」「非常持ち出し袋の準備」「避難経路の事前確認」の3つが柱です。突っ張り棒と耐震マットだけでも、家具転倒による負傷リスクを大幅に下げることができます。今日から取り組める対策から順番に始めて、いざというときに安全な行動が取れるよう備えておきましょう。

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