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蛇口から水が止まらない、トイレのタンクからあふれている、洗面台の下から水が滴っている——賃貸住宅での水のトラブルは突然やってきます。こうした緊急事態で最初に取るべき行動は、止水栓を閉めて水の流れを遮断することです。
業者が到着するまでの間に止水栓を閉めておけば、床への浸水や階下への漏水被害を最小限に抑えられます。しかし「止水栓がどこにあるかわからない」「閉め方がわからない」という方は少なくありません。本記事では、賃貸物件で起きやすい水のトラブルを想定しながら、止水栓の場所の見つけ方と操作方法を解説します。
止水栓(しすいせん)は、トイレ・洗面台・キッチンなど特定の水回り設備ごとに設けられた個別の制御弁です。その箇所だけの水を止めるため、他の設備の水の使用には影響しません。
一方、元栓(もとせん)は住戸全体への給水を遮断するバルブです。マンションでは玄関脇のパイプシャフト(PS扉)内に、一戸建てでは敷地内の水道メーターボックス内に設置されています。
緊急時の優先順位は次の通りです。
便器に連なる給水管(床または壁から出ている細い配管)の途中にあります。床から20〜30cm程度の高さに設置されていることが多く、シルバーまたはグレーの小さなバルブが付いています。タンクレストイレの場合は、壁面の点検口内部に収納されているケースもあります。
洗面台下の収納扉を開けると、排水管とともに給水管(お湯用・水用の2本)が見えます。それぞれの配管の途中にある小型のバルブが止水栓です。蛇腹状のフレキ管が接続されているバルブを探しましょう。
シンク下の収納扉を開けると、給水管・温水管の途中に止水栓があります。食洗機や浄水器が接続されている場合は配管が複数に分岐しているため、水漏れ箇所に近い配管のバルブを特定して操作します。
ユニットバスの止水栓は壁面の点検口の中に設置されていることがほとんどです。点検口は洗面所や脱衣所の壁にある小扉で、プラスドライバーで外せるタイプもあります。洗濯機置き場の水栓は通常の蛇口型であることが多く、蛇口と同様に時計回りに回して閉めます。
蛇口のような円形ハンドルや短いレバーが付いたタイプです。時計回り(右方向)に回すと閉まります。固い場合は力任せにせず、ゆっくりと回してください。完全に閉まると水の流れが止まります。
バルブのヘッド部分に一文字(マイナス)の溝だけが見えるタイプです。マイナスドライバーを差し込んで時計回りに回すと閉まります。マイナスドライバーが手元にない場合、10円玉など硬貨の縁でも代用できます。溝が配管に対して垂直(横向き)になった状態が全閉のめやすです。
90度回転するレバーが配管に直付けされたタイプです。レバーが配管と平行のとき全開、垂直(直角)のとき全閉です。操作は素早くできますが、急激に動かすとウォーターハンマー(水撃音)が発生しやすいため、ゆっくりと操作してください。
水の流れを止めたら、次の手順で対応します。
1. 現場の状況を記録する スマートフォンで水漏れ箇所と止水栓の位置を写真・動画に収めます。後で管理会社や保険会社とのやり取りに役立ちます。
2. 管理会社または大家へ連絡する 賃貸物件の設備トラブルは、借主側に過失がない限り修繕義務は貸主にあります。状況を正確に報告し、業者手配の指示を受けましょう。夜間・休日の場合は緊急連絡先に電話します。契約書や入居時の書類に緊急連絡先が記載されているはずです。
3. 漏れた水を拭き取る 床や壁が濡れたままだとカビや腐食の原因になります。雑巾やタオルで水気を取り除き、換気や扇風機で乾燥させます。階下への漏水が疑われる場合は階下の居住者にも早めに声をかけましょう。
4. 修繕完了まで止水栓は閉めたままにする 業者が来て修繕が完了するまで、該当箇所の止水栓は閉じておきます。トイレや洗面台が使えない場合は管理会社に代替手段を相談してください。
無理に操作しない 長年動かしていない止水栓はバルブが固着していることがあります。強引に回すとバルブ本体や接続部が破損し、水漏れが悪化する可能性があります。動かない場合は元栓を閉めてから管理会社に連絡してください。
入居時に場所を確認しておく 緊急時に慌てないよう、入居直後に各水回りの止水栓の位置とタイプを確認し、写真に残しておくことをおすすめします。
勝手に部品交換・修繕をしない 止水栓のパッキン交換など部品交換を伴う修繕は、管理会社の許可なく自己判断で行わないことが原則です。修繕費の負担トラブルを防ぐため、異常を感じたら必ず管理会社経由で業者を手配してもらいましょう。
住まいの設備情報を整理しておく 止水栓の場所や緊急連絡先などの設備情報は入居時にまとめておくと安心です。新しい住まいをお探しの方は、sumuieの物件検索をご活用ください。希望条件から絞り込んで物件を探すことができます。
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