冬の窓際で感じる底冷えや、夏に窓から差し込む熱気。賃貸住宅でエアコンをいくら使っても部屋が快適にならない原因の多くは、窓の断熱性能にあります。複層ガラス(ペアガラス)や二重窓は断熱効果が高く光熱費削減にも貢献するが、賃貸物件ではどう対処すればよいのかを整理します。
単板ガラスと複層ガラスの断熱性能の違い
日本の賃貸物件には単板ガラス(シングルガラス)の窓が依然として多く使われています。単板ガラスの熱貫流率(U値)は約6W/㎡K前後で、断熱性能はほぼゼロに近いです。一方、複層ガラス(ペアガラス)は空気層またはアルゴンガス層を挟んでいるためU値が2〜3W/㎡K程度に下がり、断熱効果が格段に高まります。
さらに、Low-E複層ガラス(低放射ガラス)は金属膜コーティングによりU値が1〜2W/㎡Kとなり、夏の日射熱遮蔽と冬の断熱を両立します。
単板ガラスと複層ガラスの差が光熱費に直結するのは、窓面が壁に比べて熱を通しやすいからです。8畳の部屋でも窓からの熱損失を抑えるだけで、暖房費が変わることがあります。



