礼金・敷金とは何か——基本をおさらい
賃貸物件を探していると「礼金ゼロ」「敷金ゼロ」「フリーレント」といった言葉を目にする機会が増えました。初期費用を少しでも抑えたい方にとって魅力的に映りますが、本当にお得なのでしょうか。仙台市の賃貸市場を例に、礼金・敷金ゼロ物件の実態と賢い選び方を詳しく解説します。
まず基本をおさらいしましょう。礼金とは、部屋を貸してくれる大家に対して借主が支払う「お礼」の性質を持つお金です。退去時に返還されない慣習は戦後の住宅不足時代に根付いたもので、法律上の定めはなく、あくまで慣行として残っています。一方、敷金は退去時の原状回復費用や家賃滞納の担保として預けるお金で、実際に使用しなかった分は原則として返還されます。
仙台市の一般的な相場は、礼金が家賃1〜2か月分、敷金が家賃1〜2か月分です。家賃7万円の物件なら礼金・敷金だけで21〜28万円に上ることもあります。さらに仲介手数料(家賃1か月分)や前払い家賃・火災保険料などを合わせると、入居前に50万円超の出費になるケースも珍しくありません。礼金・敷金がゼロになるだけで、この初期費用を大幅に圧縮できるのは確かです。



