連帯保証人制度の後退と保証会社の台頭
かつて日本の賃貸契約では、連帯保証人を立てることが当たり前でした。親や親族に依頼して署名捺印をもらうのが一般的で、大家にとっては家賃滞納時の担保として機能してきました。しかし2020年の民法改正で連帯保証人が負う債務の「極度額」明示が義務化されたことを契機に、この慣行は急速に後退しました。極度額の明示により保証リスクが可視化されたことで、保証人を引き受けることを躊躇う親族が増え、結果として保証人確保が困難なケースが増加しました。
現在、多くの管理会社・オーナーは家賃保証会社の利用を必須条件とし、連帯保証人不要のケースが主流となっています。背景には、高齢化・単身世帯の増加・親族関係の希薄化があり、連帯保証人を立てられない入居希望者が増えていることも影響しています。日本賃貸住宅管理協会の調査(日管協短観 第28回・2023年度)では、回答した管理会社の93.0%がの利用を必須にしており、エリア別に見てもいずれも9割以上でした()。地方都市でも同様の傾向が広がっており、もはや「保証会社ありき」が賃貸市場の標準となっています。



