電気とガスのセット契約は本当にお得?賃貸向け徹底比較【賃貸ガイド|SUMUIE】費用・お金電気とガスのセット契約は本当にお得?賃貸向け徹底比較
電気とガスをまとめて契約する「セット割」は、賃貸住まいの光熱費節約策として注目されています。しかし、物件の種類や世帯人数によっては効果が薄い場合も。本記事では仕組みから手順・注意点まで詳しく解説します。
森
監修: 森 信幸エムアセッツ株式会社 代表取締役 / 宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
主要各社のセット契約例(東京電力エリア)
東京電力エリアを中心に、代表的なセット契約サービスを紹介します。
東京ガス(ガス+電気)
東京ガスは「ガス+電気」のセットプランを提供しており、電気をまとめることで電気料金から一定額が割り引かれます。東京ガスのガスを既に利用している家庭が電気も切り替えるケースが多く、手続きが比較的シンプルです。
auでんき(auエネルギー&ライフ)
au回線を持つユーザーが電気とガスをauでまとめると、Pontaポイントが還元されるほか、ガス代の割引が受けられるプランがあります。スマートフォンとのまとめ割が特徴で、au利用者には相性が良いサービスです。
楽天でんき
楽天でんきは電気サービスのみの提供が基本ですが、楽天ガスとセットで申し込むことでポイント還元率がアップするキャンペーンが定期的に実施されています。楽天経済圏を活用している方には恩恵が大きい選択肢です。
これらのサービスはいずれも都市ガス(東京ガス管轄エリア等)が前提です。プロパンガス(LPガス)物件の場合、これらのセット割は基本的に利用できません。
セット割比較早見表:自分に合うのはどのタイプ?
| サービス | 割引方式 | 相性が良い人 | 注意点 |
|---|
| 東京ガス(ガス+電気) | 電気料金から定額割引 | 既に東京ガスを利用中の家庭 | 都市ガスエリア限定 |
| auでんき+ガス | Pontaポイント還元+ガス代割引 | au回線ユーザー | 回線解約で恩恵が減る |
| 楽天でんき+楽天ガス | ポイント還元率アップ | 楽天経済圏ユーザー | キャンペーン時期で変動 |
選ぶポイントは「割引方式」と「自分の生活圏」の相性です。定額割引型は使い方に関係なく確実に料金が下がる一方、ポイント還元型は貯めたポイントを日常的に使える人でないと実質メリットが目減りします。
世帯別・節約試算:一人暮らし・二人暮らし・ファミリー
セット割の効果は世帯規模によって大きく異なります。以下はあくまで目安の試算です(実際の割引額は各社プランや使用量により異なります)。
一人暮らし(1K・電気月3,000〜4,000円/ガス月1,500〜2,500円)
電気・ガス合計で月約5,000〜6,500円程度の支出が一般的です。セット割による割引は月100〜300円程度が多く、年間1,200〜3,600円の節約になる場合があります。使用量が少ないため割引効果は限定的ですが、ポイント還元型のサービスを選ぶと実質的な恩恵が増えることもあります。
二人暮らし(1LDK〜2LDK・電気月5,000〜8,000円/ガス月3,000〜5,000円)
合計で月8,000〜13,000円程度。セット割で月200〜600円の割引が見込まれ、年間2,400〜7,200円の節約効果が期待できます。特に料理・入浴でガスをよく使う家庭では恩恵が大きくなります。
ファミリー世帯(3LDK以上・電気月10,000〜15,000円/ガス月6,000〜10,000円)
合計で月16,000〜25,000円程度。セット割の割引が月500円〜1,000円以上になるケースもあり、年間6,000〜12,000円超の節約が見込まれます。使用量が多い世帯ほど割引の恩恵が出やすく、セット契約の費用対効果が高まります。
賃貸住宅でセット契約に切り替える手順と注意点
賃貸物件でのセット契約切り替えは、以下の手順で行えます。
- 現在の物件が都市ガスかプロパンガス(LPガス)かを確認する
- 都市ガスであれば、各社の公式サイトで料金シミュレーションを実施
- 申し込み(多くはオンラインで完結)
- 切り替え工事不要の場合がほとんど(スマートメーター設置済みなら立会い不要のことも)
- 切り替え完了後、旧契約は自動解約
- •プロパンガス物件は切り替え不可:プロパンガスはガス会社が建物に直接供給する仕組みのため、ガス会社を自由に変更できません。入居前に「都市ガス」か「プロパンガス」かを必ず確認しましょう。物件情報や管理会社に問い合わせれば教えてもらえます。
- •賃貸物件の設備確認:ガスメーターや配管は物件オーナーの管理下にある場合があります。基本的に電力・ガスの小売契約変更はテナント側で自由にできますが、念のため管理会社に確認しておくと安心です。
- •引越し時は再手続きが必要:セット契約は住所に紐づくため、引越しの際は解約・再申し込みが必要です。違約金が発生する場合もあるため、引越し予定がある方は契約期間を確認してから申し込みましょう。
セット契約のデメリットと失敗しない選び方
セット割には節約効果がある反面、いくつかのデメリットも存在します。
デメリット①:解約時の縛り・違約金
セット割プランには、一定期間の契約継続を条件とするものがあります。契約期間内(例:2年間)に解約すると、数千円〜1万円程度の違約金が発生する場合があります。引越しの多い賃貸住まいでは、このリスクが特に大きくなります。
デメリット②:トラブル時の窓口が一本化されすぎる
電気・ガス両方を同一事業者にまとめると、料金や障害に関するサポートが一箇所に集中します。これは便利な反面、その会社のサービス品質に依存するリスクもあります。
デメリット③:最安値とは限らない
セット割のある会社が、必ずしも電気単独・ガス単独でも最安値とは限りません。個別に安い会社を組み合わせた方が、トータルで安くなるケースもあります。
- •まず契約期間と違約金を確認する:引越し予定があるなら、縛りなし・違約金なしのプランを優先しましょう。
- •シミュレーションは実際の使用量で行う:直近3ヶ月の検針票(使用量)を手元に用意し、各社公式サイトで試算することが大切です。
- •ポイント還元の使い勝手を確認する:ポイント還元型は、そのポイントを実際に使える生活圏かどうかで恩恵が変わります。
- •比較サイトを活用する:「エネチェンジ」などの比較サービスで、居住エリア・使用量に応じた最適プランを比較することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. 賃貸でも大家や管理会社の許可なくセット契約に切り替えられますか?
A. 電気・ガスの小売契約は入居者が自由に選べるのが原則で、許可は不要なケースがほとんどです。ただしガス警報器のリース契約が旧ガス会社と紐づいている場合など例外もあるため、切り替え前に管理会社へ一報入れておくと安心です。
Q. オール電化の物件でもセット割は使えますか?
A. オール電化物件はガス契約自体が存在しないため、電気・ガスのセット割は対象外です。代わりにオール電化向けの電気料金プラン(夜間割安型など)を比較するのが効果的です。
Q. 検針票が手元にない場合、シミュレーションはどうすればいいですか?
A. 電力・ガス会社の会員ページ(Web検針票)で過去の使用量を確認できます。入居直後で実績がない場合は、世帯人数別の平均使用量を使った概算シミュレーションから始めましょう。
Q. 引越しが決まったらセット契約はどうすればいいですか?
A. 旧居の解約と新居での新規申し込みが必要です。解約違約金の有無と、新居が都市ガスかプロパンガスかを先に確認してから、同じセット割を継続するか別プランに乗り換えるかを判断しましょう。
まとめ:賃貸住まいのセット契約はケース次第で有効な節約手段
電気・ガスのセット契約は、都市ガスが使える物件に住んでいて、かつ2人以上の世帯であれば費用対効果が高くなりやすい節約手段です。一方、プロパンガス物件では利用できず、一人暮らしでは割引額が少ない場合もあります。
賃貸物件に入居する際や、光熱費を見直したいタイミングで「今の物件がどちらのガスか」を確認し、縛りなしプランを選ぶことが、賃貸住まいのリスクを最小化しながら節約効果を得る最善策といえます。引越しの多いライフスタイルでも、適切なプラン選びで年間数千円〜1万円以上の節約が十分に実現できます。
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