「DIY型賃貸」とは何か、なぜ選ばれているのか
賃貸物件でありながら壁紙の張り替えや棚の造作、床材の変更といった内装工事を借主自身の判断で行える物件を、一般に「DIY型賃貸」「リノベーション相談可」物件と呼びます。従来の賃貸は原状回復義務が厳格で、壁に画鋲の穴を開けることすら躊躇するケースが珍しくありませんでした。しかし近年は、空室対策として貸主側が「自由にカスタマイズしてよい」という条件を打ち出す物件が少しずつ増えています。
背景には、築年数の経った物件を比較的手頃な賃料で貸し出し、借主の工事費負担で内装をアップデートしてもらうことで、貸主は大規模なリフォーム費用をかけずに物件価値を維持できるという構造があります。借主にとっても、自分の好みの空間を作れる・通常よりも賃料が抑えられた物件に出会えるといったメリットがあります。ただし「DIY可」という表記だけを見て契約すると、実際にできる工事の範囲や退去時の原状回復の扱いで想定外のトラブルになることも少なくありません。物件を探す段階から契約書へ署名するまでの各ステップで、何をどう確認すればよいかを整理しておきましょう。
ポータルサイトの表記をどう読み解くか
不動産ポータルサイトで物件を検索すると、「DIY可」「リノベーション相談可」といったキーワードが物件概要欄に記載されていることがあります。ただし、この表記には業界共通の定義があるわけではなく、物件ごとに意味する内容に大きな幅があります。



